究極の言葉の力を生み出す要諦とは何か?
「営業という生き方」を選んだ者にとって、その人生を歩む中で唯一の武器となるのが「言葉」です。
この「言葉の力」を磨き続けること。それこそが、営業職の日々の修練となるのですが、この言葉の力を高めるための要諦について、今日はお話します。
まず、「言葉の力」とは「人の心を動かす力」のこと。
この人の心を動かす言葉の力を高めることについて、大いに誤った方向に進む者が少なからず存在します。それは、「相手に不安や恐怖心を与え、心を動かそうとする技術を高めようとすること」です。プロフェッショナルの世界には、戒めも込め、次の格言が存在します。
三流(偽物)は、相手に不安や恐怖を与え、動かそうとする。
一流(本物)は、相手に安心や希望を与え、動かそうとする。
もし仮に、営業話法などで、相手の不安や恐怖心を煽るようなトークをする営業職が存在するのであれば、その者は三流(偽物)であり、仮に目先の契約をいただけたとしても、未来に大きな機会損失や信頼の失墜という、大きな代償を払うことになります。それは、その者だけではなく、会社そのものに対する機会損失や信頼の失墜も意味します。ここにおいて、思い当たる者は強く反省し、一流(本物)の道へと歩みなおしてください。そして、そのような者の真似はしてはなりません。
では、一流(本物)の言葉の力とは何か?
古の剣豪、宮本武蔵はこのような言葉を遺しています。
「見るべからず。観るべし。」
すなわち、「可視化できる部分に囚われ、振り回されるな。本質は、目に見えないところに存在する。」という意味です。
言葉の力も同様です。未熟な者は、すぐに言い回しや切り返しなど、目に見える部分を上達させようとします。しかし、その道は、いつしか誤魔化しの世界へ進み、不安や恐怖を煽ってどうにかしようとする偽物(複雑で難しく、副作用がある)の世界へと自らを貶めていくのです。
人間の脳の眉間の奥には「扁桃核」という脳組織が存在し、この扁桃核の最大の働きは、相手の言葉の真意を見抜く第六感にあります。すなわち、言葉の奥にある心、嘘、本音を感じ取るのです。
ゆえに、大切なことは、
「何を話すか?」ではないのです。
「誰が話すか?」 ―
それは、「如何なる心(思いや信念、祈りや願い)を持ち、如何なる覚悟を定め、その言葉を発するのか?」とも言える、究極のプロフェッショナルの世界への道であり、心と言葉が完全一致したとき、その言葉は強大な力を有し、人に安心や希望、勇気を与え、心を動かし、決断や行動を促す「言霊」へと深化していくのです。
覚悟を定め、責任を引き受け、相手への深い尊厳や感謝の念を心に抱き、発する「言霊力」という、究極の言葉の力、すなわち究極の営業力。
この「言霊力」という感覚を掴んだとき、私たちは、本物(単純でシンプルで副作用のない)のプロフェショナルの道を歩みはじめるのです。言霊力には限界がなく、無限にその力は伸びていきます。何故ならば、心の世界は無限だからです。
つまり、言葉の力を磨くとは、己の心を磨くこと。心を磨くとは、覚悟を定め、迷いを払拭し、偽りのない対峙する者への尊厳や感謝や祈りの力が心に宿るように、己の弱い心と正対し続けること。
さあ、共に、「心力無限」の世界へ。
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